【EA化#01】一目三役好転EA — 2つの決済方式を比較検証¶
この記事の3行まとめ
- 🤖 三役好転/三役逆転でエントリーする自動売買EAを作成
- 📊 固定TP/SL版と逆シグナル決済版の2バージョンを用意
- 🔬 バックテストで「どちらの決済が有利か」をデータで検証
はじめに¶
この記事は、MQL移植シリーズ #01 一目三役好転で作成したインジケータをEA(自動売買プログラム)に変換したものです。
インジケータの「シグナル」を見るだけでなく、実際にトレードしたらどうなるかをバックテストで検証します。
元ネタ
一目の三役好転をメールする。
https://fai-fx.hatenadiary.org/entry/20090715/1247671778
(2009年7月15日 公開)
「とあるMetaTraderの備忘秘録」様の記事に敬意を表します。
2つの決済方式¶
EA化において最も重要なのが決済ロジックです。今回は以下の2パターンを作成しました:
ベースライン版(固定TP/SL)¶
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| エントリー | 三役好転 → 買い、三役逆転 → 売り |
| 利確(TP) | 100pips固定 |
| 損切り(SL) | 50pips固定 |
| RR比 | 2:1 |
固定TP/SLの特徴
- シンプルで再現性が高い
- 他のEAと公平に比較しやすい
- インジケータのロジックとは無関係に決済
ロジック連動版(逆シグナル決済)¶
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| エントリー | 三役好転 → 買い、三役逆転 → 売り |
| 決済 | 逆シグナル発生時(買い中に三役逆転 → クローズ) |
| 緊急SL | 200pips(保険用) |
ロジック連動の特徴
- インジケータの判断に一貫性
- トレンドフォローに適している可能性
- 決済タイミングが相場次第(利が伸びる可能性も損が膨らむ可能性も)
EA仕様¶
共通パラメータ¶
| パラメータ | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|
| Tenkan_Period | 9 | 転換線期間 |
| Kijun_Period | 26 | 基準線期間 |
| Senkou_Period | 52 | 先行スパン2期間 |
| LotSize | 0.01 | ロットサイズ |
| MagicNumber | 自動 | EA識別用 |
エントリー条件¶
三役好転(買いシグナル):
- 転換線 > 基準線
- 遅行スパン > 26本前の終値
- 終値 > 雲の上限
三役逆転(売りシグナル):
- 転換線 < 基準線
- 遅行スパン < 26本前の終値
- 終値 < 雲の下限
バックテスト結果¶
バックテスト条件
- 通貨ペア: EURUSD
- 期間: 2025年1月〜12月(1年間)
- 時間足: 1時間足(H1)
ベースライン版(固定TP/SL)¶
結果: 微損 📉
ロジック連動版(逆シグナル決済)¶
結果: 微増 📈
考察¶
検証から見えたこと
ベースライン版では微損、ロジック連動版では微増となりました。
- ロジック連動版の方がやや有利な結果
- これを基本に改造してより良いEAにするのもよいかもしれません
- また、ドル円や違う通貨ペアで試すのも良いですね!
使い方¶
- ダウンロードしたファイルを
MQL5/Experts/フォルダに配置 - MT5を再起動(またはナビゲーターを更新)
- チャートにドラッグ&ドロップ
- 「アルゴリズム取引を許可する」にチェック
推奨設定
- 時間足: 日足(D1) がおすすめ(シグナルが安定)
- 通貨ペア: クロス円(USDJPY, EURJPY等)
注意点¶
シグナルは稀
三役好転/三役逆転は非常に厳しい条件です。 日足でも月に1〜2回程度しかエントリーチャンスがありません。
「全然取引しない」のは正常です。
リスク管理
バックテスト結果は将来の利益を保証しません。 必ずデモ口座で十分にテストしてから実運用を検討してください。
ソースコードのダウンロード¶
ベースライン版(固定TP/SL)¶
ファイルの種類:エキスパートアドバイザー(EA)
保存先: MQL5/Experts/ フォルダ
Ichimoku_Sanyaku_EA_Baseline.mq5 をダウンロード
ロジック連動版(逆シグナル決済)¶
Ichimoku_Sanyaku_EA_Logic.mq5 をダウンロード