コンテンツにスキップ

【EA化#03】BB-Fibo逆張りEA — ATRバンドからの反転を狙う

この記事の3行まとめ

  • 📉 ATRバンド(BB-Fibo) の最も外側のラインを使った逆張りEA
  • 🛡️ 強トレンド回避フィルター を搭載(ADX判定)
  • 2.618倍ATR という統計的な「行き過ぎ」からの平均回帰を狙う

はじめに

この記事は、MQL移植シリーズ #05 Bollinger Bands-Fiboで移植したインジケータを、自動売買EAとして実装したものです。

元記事のChartTrader (CT) 時代から、「一番外側のバンド(Upper3/Lower3)は逆張りの絶好のポイント」と言われていました。これをEAで検証します。

開発の経緯

当初、単純な逆張りロジックとして検証していましたが、「トレンド発生時に弱い」「レンジ判定が不可欠である」 という課題が浮き彫りになりました。 そこで、ADX(平均方向性指数)を用いたレンジフィルター を標準搭載することにしました。これにより、強いトレンドが発生している場面での危険な逆張りを自動的に回避します。


ロジック概要

戦略:平均回帰(Mean Reversion) + レンジ環境認識

価格が平均から極端に乖離した場合、いずれ平均に戻ろうとする性質(平均回帰性)を利用します。ただし、トレンドが強すぎる場合はバンドを押し広げて進む(バンドウォーク)ため、エントリーを見送ります。

graph TD
    A[相場監視] --> B{トレンド判定<br>(ADX < 50?)}
    B -->|No (強トレンド)| C[エントリー見送り]
    B -->|Yes (レンジ)| D{バンド到達?}
    D -->|Upper3到達| E[売りエントリー]
    D -->|Lower3到達| F[買いエントリー]

エントリー条件

  1. フィルター条件(前提): ADX(14) < 50 (トレンドが弱いこと)
  2. 売り (Sell): Ask価格 >= Upper Band 3 (SMA + 2.618 * ATR)
  3. 買い (Buy): Bid価格 <= Lower Band 3 (SMA - 2.618 * ATR)

決済条件

シンプルに固定pipsで管理します。

パラメータ デフォルト 狙い
TakeProfit 20 pips 短期的な反発を確実に取る
StopLoss 30 pips バンドブレイク時の逃げ道

パラメータ設定

パラメータ デフォルト 説明
InpPeriod 20 基準となるSMAとATRの期間
FiboMultiplier 2.618 エントリー判定に使う倍率
UseADXFilter true ADXフィルターを使用するか
AdxPeriod 14 ADXの期間
AdxThreshold 50.0 これ以上の数値でエントリー制限
LotSize 0.01 取引ロット数

検証結果

5分足(M5)によるバックテスト結果です。

BB-Fibo EA Backtest


活用ポイント

レンジ相場で真価を発揮

このロジックは、一定の変動幅で行ったり来たりするレンジ相場で最も威力を発揮します。

ADXフィルターを搭載しましたが、完璧ではありません。経済指標発表時など、急激にボラティリティが拡大する場面ではEAを停止することを推奨します。


ソースコードのダウンロード

EAファイルをダウンロードして MQL5/Experts/ フォルダに配置してください。 このEAはインジケータファイルを必要とせず、単体で動作します。

BB_Fibo_EA.mq5 をダウンロード


関連記事


EA化シリーズ一覧に戻る