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【移植#05】Bollinger Bands-Fibo — ATRバンドをフィボナッチ倍率で描画

BB-Fiboインジケータ

BB-Fiboインジケータの実行結果

この記事の3行まとめ

  • 📊 ATR(Average True Range) を基にしたバンド指標
  • 🔢 フィボナッチ倍率(1.0, 1.618, 2.618)でバンド幅を設定
  • ⚠️ 名前は「Bollinger」だが標準偏差を使わない

はじめに

この記事は、「とあるMetaTraderの備忘秘録」様のブログ記事をMQL5に移植するシリーズの第5弾です。

FXA証券のチャートソフト ChartTrader (CT) にあった「Bollinger Bands - Fibo」をMetaTraderに移植します。

元ネタ

VT/CTのBollinger Bands -Fibo をMetaTraderに移植する。
https://fai-fx.hatenadiary.org/entry/20091013/1255360147
(2009年10月13日 公開)


重要な発見

名前と実態が違う

このインジケータは「Bollinger Bands」という名前ですが、標準偏差を一切使っていません

実際は ATR(Average True Range) をフィボナッチ倍率で描画する指標です。

正確には「ATR Bands - Fibo」と呼ぶべきでしょう。


計算ロジック

1. True Range の計算

MQL
TH = Max(前日終値, 当日高値)
TL = Min(前日終値, 当日安値)
TR = TH - TL

2. ATR(Wilder's Smoothed MA)

MQL
ATR = (前日ATR × (N-1) + 今日TR) / N

3. バンドの計算

MQL
MidLine = SMA(終値, Period)
UpperBand = MidLine + (Fibo倍率 × ATR)
LowerBand = MidLine - (Fibo倍率 × ATR)

パラメータ

パラメータ デフォルト 説明
Period 20 期間(SMAとATRの両方に使用)
Fibo1 1.0 内側バンドの倍率
Fibo2 1.618 中間バンドの倍率
Fibo3 2.618 外側バンドの倍率

描画ライン

7本のラインを描画します:

ライン 計算式
Upper3 Mid + Fibo3 × ATR
Upper2 Mid + Fibo2 × ATR オレンジ
Upper1 Mid + Fibo1 × ATR
MidLine SMA(Close, Period)
Lower1 Mid - Fibo1 × ATR
Lower2 Mid - Fibo2 × ATR オレンジ
Lower3 Mid - Fibo3 × ATR

使い方

逆張りトレード

  • Upper3タッチ → 売りを検討
  • Lower3タッチ → 買いを検討

トレンドフォロー

  • MidLine上抜け → 買い継続
  • MidLine下抜け → 売り継続

ソースコードのダウンロード

05_BB_Fibo.mq5 をダウンロード


通常のボリンジャーバンドとの違い

項目 通常のBollinger Bands BB-Fibo
バンド幅の計算 標準偏差 × 倍率 ATR × Fibo倍率
ボラティリティ反映 価格分布ベース True Rangeベース
バンド本数 3本(上・中・下) 7本

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