【移植#06】三角裁定トレンド判定 — ドル円×ポンドルでポン円を攻略¶

この記事の3行まとめ
- 💱 GBPJPY = USDJPY × GBPUSD という合成レートの仕組みに着目
- 📈 ドル円とポンドルが同じ方向に動いている時だけサインを出す
- 🔄 MQL5のマルチシンボル機能を使い、他通貨ペアのMA傾きを厳密に同期判定
概要¶
この記事は、2009年10月19日のFAI-FXブログ記事「ドル円とポンドルの双方からポン円のsell buyポイントを判定する。」をMQL5で再現・移植したものです。
クロス円(GBPJPY)は、独立して動いているわけではなく、ドル円(USDJPY)とポンドドル(GBPUSD)の積として計算されます。 $$ GBPJPY = USDJPY \times GBPUSD $$
この原理を利用し、構成要素である2つの通貨ペアが同じ方向に動いているときこそ、GBPJPYに強いトレンドが発生するという仮説に基づいたインジケータです。
インジケータの機能¶
ロジック¶
GBPJPYチャート上で、以下の条件を毎Tick(または足確定時)判定します。
- USDJPY の移動平均線(MA)の傾きが 上昇 か?
- GBPUSD の移動平均線(MA)の傾きが 上昇 か?
- 両方上昇 なら → 買いシグナル(青矢印)
(売りも同様に、両方下降なら売りシグナル)
(売りも同様に、両方下降なら売りシグナル)
フィルタリング効果¶
片方の通貨ペアが上昇、もう片方が下降している場合(相殺されている状態)は、GBPJPYはレンジになりやすく、方向感が定まりません。このインジケータはそういった「迷いのある相場」をフィルタリングし、トレンドが明確なポイントだけを可視化します。
パラメータ設定¶
| パラメータ | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|
MAPeriod | 20 | 傾き判定に使うMAの期間 |
MAMethod | SMA | MAの種類 (SMA, EMA, etc.) |
Symbol1 | USDJPY | 参照する通貨ペア1(通常はドル円) |
Symbol2 | GBPUSD | 参照する通貨ペア2(通常はポンドル) |
通貨ペア名の接尾辞(Suffix)について
お使いのブローカーで通貨ペア名に接尾辞(例: USDJPY.oj5 や USDJPY-など)がついている場合でも、自動的に検出して補正します。 パラメータには USDJPY / GBPUSD と入力したままで動作します。
気配値表示の確認
このインジケータを使用するには、データウィンドウ(気配値表示)に USDJPY と GBPUSD が表示されており、データが取得可能な状態である必要があります。
技術的ポイント:時刻同期¶
異なる通貨ペアのデータを使う際、単に「同じインデックス(本数)」で比較すると、データの欠け(サーバー休業日や通信エラーなど)により、時刻がズレてしまう問題があります。
本インジケータでは、iBarShift 相当の処理を用いて、GBPJPYの各バーの時刻に対応する、USDJPY/GBPUSDのバー を正確に探索・同期しています。
// 時刻同期のイメージ
datetime targetTime = time[i]; // ポン円の時刻
int shift = iBarShift("USDJPY", PERIOD_CURRENT, targetTime, false);
// 正確に同期したshift位置のMAを取得
ダウンロード¶
06_Triangular_Arbitrage_MA.mq5 をダウンロード